こんなに人を好きになった事は無いかもしれない。



会いたい。



たとえ、被検体とレプリカの間柄でも
たとえ、敵同士でも



俺はアッシュが好きだから。
俺はアッシュに会いたかった。





+Link+ -それは唐突に-




「うーん…」



今日も俺からアッシュに回線を繋いでみる。


「やっぱ無理だっつーの。俺から回線繋ぐなんて」


そう言って、しゃがみ込む俺。
何度やっても回線が繋がらない。


やっぱ俺レプリカだからか?


「ここは劣化しないで欲しかったなぁ……」
「なにがだ?」


目の前にはアッシュのドアップ。


「うわぁぁぁあ!!」


ビックリした。
まさか目の前にアッシュがいるなんて。


「なっ…なんでアッシュが此所にいるんだよ!?」
「ギャ-ギャ-とまぁ…うるせぇな屑」



アッシュはそう言って嫌な顔をした。


「…リグレットとディストに頼まれて買出しに来たら
お前が道のど真ん中に座ってたのが見えたから近付いてみただけだ」
「…俺、もしかして物凄く目立ってた?」


考えるだけで恥ずかしい。
つーか、ナタリアに見られたら、王族たるものって煩かっただろうなぁ……。


見られたのがアッシュで良かった…。


「ちなみに、皆がテメェを見てたぞ?この屑が…」



アッシュは少し笑ってた。




俺は、その顔が可愛いって思った。


あ、そうだ。


「なぁ、アッシュ」
「なんだよ、屑」
「アッシュ。抱き締めてもいい?」
「はぁ!?…っておい!」


アッシュに拒否られる前に、俺はアッシュに抱きつく。
まさに、先手必勝って感じに。


「アッシュ」
「な…んだ、屑が」


アッシュは戸惑った感じで俺に抱き締められてた。


「俺、どんだけ頑張っても、アッシュと回線繋げられないんだけどさ…」
「そりゃ、レプリカが劣化してるからだろ」
「うわ、ひでぇ…。でもさ…俺、アッシュに会いたいからさ、回線繋ごうとしてるんだ」


アッシュを抱き締める腕を強くした。



「無理な事をするな、屑が」



心配そうな声と一緒にアッシュが俺の背中に手を回した。
アッシュがこんなことするなんて思わなかったから、ちょっと驚いた。


「…俺はヒマな時にでも、繋げてやる。だから、無理な事をするな」
「マジで?」
「あぁ」


その言葉に俺は嬉しくなって、アッシュに軽くキスをする。


「なっ…///」


アッシュは真っ赤な顔をして俺を突き飛ばした。


痛っ
何も思いきり突き飛ばさなくてもいいじゃん。


でも、アッシュは本気で嫌がってないって知ってるから、笑って許せる。
というか、アッシュのその態度も顔つきも、愛しい。


でも、会いたいって思った時に会えるって事は、
すごく奇跡な事?


それとも…


実は、知らない間に繋がってるとか?



「…まさかね」
「どうした?」


アッシュが疑問系な顔で俺を見た。


「なんでもない」


俺は笑って誤魔化してみた。



やっぱアッシュは疑問な顔してたけど、俺はあえて無視して、
アッシュの買い物に無理やり付き合うことにした。



□END□ 
最初に。
中途半端でごめんなさい!
荻原様リクのルクアシュです。
遅くなった+駄文です
許して下さい…。
久々に痛くない話書けました!