+回線迷惑網+


俺とあの屑は完全同位体だ。


完全同位体のおかげなのか、お互いに回線を繋ぐ事によって相手側の様子を見れたり、
思考を読んだり(時々迷惑だが)お互いに話が出来る。


端から見れば便利連絡網と言われるかも知れないが
(実際、屑と連絡を取るには助かっている)問題があった。



それは、時々、無意識に回線が開く事。



俺はあの屑に見られても、やましいことは一切無い。
だが、アイツの場合の無意識に回線が開く時は、屑がガイと一緒にいる時がほとんどだ。
しかも今日ほど、この回線が開いた事を悔やむ事は無いだろう。


あの屑はガイと一夜を過ごしている最中だったのだ。



“やめろ!”



俺は叫んだ。



“本当にやめてくれ!!”



俺と同じ顔で、そんな顔するな!



“この屑レプリカが!”



どれだけ騒いでも、屑は俺の声に気づかないほどガイとの行為に浸っていた。
俺と同じ声でそんな甘えた声出すな!



喘ぐなぁ!!






…ったく胸クソ悪い…



俺はさっさと自分の体に戻ろうとした。
…が。



戻れない…。
何でだ…?



俺の体は宿屋で寝てる筈だ。
もしかするともしかするとで、無意識に回線が開いたじゃなくて、
屑が無意識に俺を呼んだって事になるのか…?
という事は、屑が俺に気付くまで……?



いや…。
嫌な予感は遮断しよう…



俺は屑とガイの行為が終わるまで、ずっとクズに叫びかけていた。
が。
アイツが俺の存在に気付くはずもない。



この後、数時間も俺は、この苦行とも思える二人の行為を強制的に見るハメになった。





……これも、ローレライの試練なのか。導きなのか……?



■END■
中途半端な終わりかたですいません…!!
ただアッシュをイジメたいが為に……!!

ガイルク前提アッシュ苦悩話