「おーい、ジェイド!」
「なんですか?・・・って、ちょ・・・ルーク!」


元気そうにやってきたルークは、私のところに来たそうそう、
私の腕を引っ張って、走り出した。




+自分と、貴方と+




「いったい何なんです?」
「秘密〜」


何て言いながら、ルークはどんどん進んでいく。
腕を引っ張られている私は、ただ、着いて行くしかない。


「・・・私は忙しいんですけど?」
「分かってるよ、んなの」


そう言い合いながら、私達はどんどん道を進んでいく。


このまま行くと、行き先は、街の外の小さい丘の上。
其処に着いたとき、ようやく、ルークは私の手を離した。


「着いた」
「ええ、着きましたね」
「何で、そんなに棘々しいんだよ」
「・・・最初に私は、忙しい、って言ったんですけど・・・?」


笑顔で言うと、ルークの顔が引きつる。
この顔をするとルークの顔は引きつる事を知っててやってるんですけどね。


「だってさ、しょうがないじゃん。これ、ジェイドの為なんだし」
「私の?」
「最近、ジェイド部屋に篭りっきりなんだよ」
「しょうがないでしょう。私だって忙しいんですよ」


呆れながら言うと、ルークはムスッとした顔をした。
・・・本当、その顔は反則だと思いますよ


「だから、ジェイドが気分転換できるように、ここに連れて来たんだよ・・・」


そう言ってルークはしゅんとしてしまった。


「けど、迷惑だったんだな・・・ごめん」


ほんの少しだけ、自身の良心が揺らいできましたよ?
・・・少々イジメ過ぎましたか


「ルーク」
「なんだよ」
「そんなに膨れないでくださいよ。もっと変な顔になりますよ?」
「だぁー!むかつく!!せっかく人が心配して・・・んっ!?」


不意打ちに、口づけると、ルークの顔は怒ってた顔から真っ赤な顔をして
「いきなりなんだよ!!」と言いながら叫びだした。

私は、それが可笑しくて、つい笑ってしまった。


「笑うなよ!!」
「はいはい」
「もうぜってぇにジェイドの心配してやんねー・・・」
「それは酷いですねぇ。結構うれしいですよ?」
「え・・・?」



「ありがとうございます」



まっすぐにルークを見て、ルークもまっすぐに私を見る。


そして、不意に零れる笑い。
そして、どこともなく交わす口づけ。



ねぇ、ルーク


場所なんて、ドコでもいいんですよ。
ただ、そこに貴方がいれば




「本当に、気分転換できましたよ」





ありがとう





■END■

途中で訳分からなくなったので、微妙なところで強制終了v
本当はこの先R指定にしようかなと思ったんですけど…ね。